パシフィックホテル・・・サザンオールスターズの曲のタイトルだが、1960年代から1980年代にかけて茅ヶ崎に実在したホテルの名前。国道134号線(相模湾沿いを通っている国道で通称サーファーズライン)沿いに建てられたホテルで、設計は菊竹清訓だそうで外観はメタボリズムっぽい。ホテルはプールやボウリング場を備えたリゾートホテルだったようだ。茅ヶ崎に20年弱住んでいるが、住み始めた頃は、134号を藤沢から茅ヶ崎方面に走ると廃墟になったパシフィックホテルを見ることができた。いつの間にか解体されて今は、パシフィックパーク?という名のマンションになっている。2000年にサザンオールスターズが茅ヶ崎ライブを行い、その記念に同曲を発表したことで有名になったホテルだ。しかしホテルの資料をネットで検索したがほとんど出てこないため建物をモデリングすることは止めた。
高層の客室から西の方角を見たところを地図情報をもとにモデリングしてみた。ホテルが建っていた場所は今でも高層建物は無いため、当時もこのホテルだけがひときわ高くたっていたはずで、ホテル高層部から国道134号線や海岸の眺めはすごくよかったと想像できる。
134号沿いをgoogle mapで見ると、藤沢のはずれから茅ヶ崎、平塚のあたりだけ134号の両側に防風林の松林が残っている。江ノ島付近から東は134号のすぐそばまで建物が建っており、防風林は見られないし、平塚から先は、134号が西湘バイパスに代わり海側の防風林は消えてしまう。
134号を走ってみると辻堂のあたりからは両側に松林が現れ急に寂しくなる。134号を走っているときの景色は当時の景観とほぼ変わらないと思われる。これは実際に現場に行って撮った写真だが、ちょうど歩道橋があったのでその上から西を見たところである。残念ながら快晴ではなかったが前日の雨のせいで空気が澄んでいたのか夏にしては珍しく富士山が見えていた。地図上では富士山までの距離はここから61km、富士山の高さは3775mだから仰角3.54度となる。
モデリングした絵。富士山の山頂がかなり扁平にモデリングされているが、基になる高度データが30mメッシュしかなく誤差だと思われる。
このモデリングをするにあたり、高度データはUSGS(アメリカの地質調査機関)のデータを使った。このデータは、スペースシャトルを使った測量データで無償でホームページからダウンロードできる。
このデータは補正しないと正方形に表示される。正方形のままモデリングしてみたが、134号に対して中央に来るはずの富士山が位置がずれてモデリングされてしまった。
表示範囲は東経138度-139度北緯35度-36度の範囲でどちらも角度1度であるから正方形で正しいように思うが、緯度が高くなるにつれて経度1度の距離は変わってくる。実際計算してみると北緯36度上で経度一度の距離は90.9kmとなる。それに対し緯度一度の距離は110.9kmだからかなり長方形、しかも球体なのでこうなる。この補正の結果、やっと正面に富士山を持ってくることができた。
この写真はGoogle mapで富士山と茅ヶ崎辺りの位置関係だが、茅ヶ崎と富士山の間は箱根と丹沢があり、その間(御殿場)を超えて見えていることになる。